床の間アートコンペ/2013

先日、佐賀県にある素敵な温泉宿「古湯温泉 ONCRI」で行われた
第二回床の間アートコンペに参加しました公開審査の模様と、
優秀賞を頂いた縁で現在も展示して頂いてる作品とその室内の様子を一部公開します。

コンペ前日から滞在し、
審査のお部屋で作品と寝食を共にし、部屋中に自分の触手を満たしてから
翌日はその部屋でプレゼン。
昼の顔と夜の顔が全然違う事を前日に自ら体験しているので、
そのことも交えてお話しさせて頂いたり、入り口から室内に入ってくると自然光により
箔がきらめいて見えたりする面白さを見つけて、左右上下の自在な作品の据え方を決めた話等
をさせてもらいました。窓辺から見える山の緑も大きく作用しました。
床の間には自分の絵画。更に、 畳とお香の匂いが心地よく混ざる和室で来客をお迎えしお話しする
というシチュエーションは、学部3回生のとき大山崎山荘美術館で開催したお茶会を
思い出させました。
審査員の方々も、正座をしてプレゼンテーションを聞いて下さるなど、、
閉ざされ守られた小さな集まりである 大学院時代のゼミの中にいる様な始終
とっても温かな様子なのが大変嬉しく、
その上、褒めてばかり頂けるので慣れない私は、
申し訳ないのとほっとするので、
気を緩めてしまいそうになりましたが、スピーチに、交流に、見送りに 最後まで
全力でその日を乗り切りました。
なによりも大学院時代の恩師名和晃平先生に3年ぶりに作品を見てもらえて、
「今まで見た中で一番良い」とおっしゃってもらえた事はとても誇らしく
嬉しい出来事でした。
名和先生のところで学んだ事を生かしこうした絵が
生まれ、作っていた事をようやっと作品を直に見てもらって報告できましたし、
そのおかげなんだ、という事がずーっと言いたかったんですけど、
なかなか機会に恵まれず、しかし今回のコンペは最高の機会となりました。

二泊目も
高揚が続いてなかなか眠れませんでしたが作品を背にしつ、 向き合いつ
身体をゆっくり休めて、何度も湯に浸かり 自宅に戻ってからもお肌つるつる。
こんなコンペなかなか無いと思います。

「行って良かった。」と、思える良い体験を数々させてもらいました。また挑戦したいです。

是非、 ONCRIさんのスイートルームに泊まってゆるりと
作品を堪能頂き、温泉で日頃の疲れを癒していかれて下さい。。





作品タイトル_ 静座/sit me quietly