西会津国際芸術村、滞在記 前編:2014/1/21-1/30

滞在記、前編:

西会津国際芸術村にて、2週間滞在制作を終えて貴重な体験をして来ました。

ゆらゆらと電車に揺られて辿り着いた元新郷中学校は、思っていたよりは雪に埋れづ、寒さも厳しすぎず。
本職ランドスケープデザイナーの管理人、矢部さんの来客の皆さんのお話に混ぜて貰ったりしつつ、無理せづ制作の準備に移りますが、、

夜は夜の校舎に一人きりとなります。


だから、2週間も居ると慣れますが初日はすっかりその空気に呑まれてしまい、廊下に出て作業する気に成れず、電気も、全てはとても消せませんでした。
しかしながら、個室のベッドに寝転んでいるというのも、かつては学び舎であった校舎だけに余計に、いいのかなーと悪い気がして、

けれども客観視するならば、夜の校舎に一人きりという滅多にない状況は非常に面白い要素が満載で、
非現実が味わえるその心境は

一番面白かったかも知れません。


次の日は
廊下の木目のトレースを試しにして見
て、ロール紙一本、丸々トレースしても何か見えるようで木目がトレース出来るとわかった他は
何も閃かず。。
何かないかと校舎を徘徊したり、矢部さんと話に行ったり、
身を引き締めに廊下に出る、寒いと部屋に入るを繰り返します。


窓が凍る様を見たいなーと思った翌日朝、教えられるままに窓硝子をよく見ると、窓ガラスは氷って曇り、輝いており、新鮮な愕きがありました。

ー13度という実感はそうありませんでしたが、確かに硝子は凍っていて、
窓ガラスをトレース出来ないかと試しますがそう、簡単には作品にならづ、

何も出来ずに最初の一週間終わって仕舞うのかと思う矢先、廊下の木目のトレースのイメージと凍った窓ガラスのイメージが重なって、
廊下を水で浸して木目を吸い上げた作品が、朝になってもし

廊下ごと凍りついて居たとしたら。と
発想します。


その時点で金曜の夕方で、矢部さんは退出した後で次は月曜の朝まで会えなかったので、


無許可で勝手に先づ実験して見ることにします。